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2023年02月12日インプラントの互換性

ひとえにインプラント治療といっても、現在日本で扱われているインプラントメーカーは多数あり、クリニックや歯科医師の考えにより、それぞれ取り扱いしているインプラントメーカーは異なります。
上越においても、当院とは異なるメーカーの取り扱い歯科医院さんも多いように感じます。

実はインプラントメーカーによってはパーツに互換性が無いメーカーも多く、インプラント治療を受けるにあたり注意が必要です。

施術したインプラント治療を行なった後に再治療や、一部のパーツの交換が必要になった場合にはメーカーによっては同じメーカーでの治療しかできない場合があります。

特に転勤のある方はその旨、歯科医院に伝えておくことをお薦めします。当院においても上越から引っ越しされる方は事前に伝えて頂きますと助かります。

当院の場合、ノーベルバイオケア社、3i社を取り扱っており、この2社は互換性があります。またシェアが割と全国的に多いので引越し先で取り扱いしている歯科医院を探しやすいと思います。

他のメーカーも世界的にシェアが多いものもあります。

大事なのは、治療後のことまで考えること。可能ならここは歯科医院が配慮すべきことだとは個人的には思います。

患者さん自身が自分の身体に入ったインプラントメーカーを何かに控えておくといいと思います。

インプラント治療はQOLを上げる非常に有用な手法です。

ですが長期的に長持ちさせるにはメインテナンスが必須です。インプラントも人工物なので永久的ではありませんから、必ず調整が必要です。また人体に埋め込むため、生体の炎上を長期的起こさない、異物反応を起こさないためには口腔内のメインテナンスも必須です。

治療を選択される際には、予後のケアについて、しっかり確認し、認識する必要があります。

また高齢の方に関しては、ご家族にも歯科用インプラントが入っていることをお伝えしておくとより良いと思います。

元気なうちは良いですが、家族にケアしてもらわなければならなくなった時、インプラントのホームケアは大変です。場合によってはケアするためにインプラント上部構造(インプラントにつける被せや入れ歯)のデザインを審美性(見た目)ではなく清掃性を最優先にする形に改変する。もしくはインプラント自体を撤去する方が良いシチュエーションもあります。

超高齢化社会を迎える日本にとって、インプラントのケアは大きな課題です。

はるか前から高齢者へのインプラントの考えについて多くの先生方が警鐘を鳴らし、またそのあり方についてディスカッションが行われています。

インプラントはどんな条件、どんな年齢でもできるなんて話をする歯科医師もいますが、あくまで患者さんの身体的条件次第です。

基礎疾患の有無、その方のライフスタイル、ライフステージを考慮した治療の選択を術者はする責任があります。

患者さん自身も自分の身体、今後の生活など、よく考えたうえ治療を相談すると良いでしょう。

繰り返しになりますが、選択の一つとしてインプラント治療は快適な口腔内を保つために、非常に有用な治療法で、生活の質を上げてくれるでしょう。

身体にいれる人工物なので必ず、治療した後のケアが必要なことを忘れないで下さい。

上越でこれからインプラントを考えている、入れたインプラントに悩んでいる方は是非相談ください。

📍上越市 高田 

医療法人社団  三上歯科医院