2023年02月25日インプラント-歯を失った場所への治療法-
歯を失ってしまった場所への治療には従来の入れ歯、ブリッジといった方法の他にインプラントという方法があります。
保険外診療となるインプラントですが、入れ歯やブリッジの治療後に不自由がある方は検討する価値は十分あるかもしれません。
歯科用インプラントとは顎の骨にチタン合金でできた人工歯根を埋め込む手術を行い、噛み合わせわ再建します。
インプラントは歯周病や虫歯、事故などで歯を失った方や先天性に歯が無い方などにも適応し、一本の歯を失った場合から歯が一本も無い場合にまで対応することが可能となっています。
インプラントは外科的手術が必要なため、顎の骨少ないまたは丈夫ではない方や全身状態が悪い方には治療をお勧めしないケースもあります。
既往歴として糖尿病、高血圧症、循環器疾患、呼吸器疾患、骨粗鬆症などの疾患をお持ちの方は注意が必要です。口腔内においては歯周病などのある方はインプラント施術前に歯周治療が必要となるケースが多いです。
歯の喪失部への治療の違い
歯を失ってしまった部分の噛み合わせの回復には『インプラント』『入れ歯』『ブリッジ』といった方法がありますが、それぞれどのような治療なのでしょうか。
『インプラント』
インプラントは歯の喪失部の骨にチタンまたはチタン合金でできた人工歯根(インプラント体)を埋め込む手術を行い、その上から被せ物や義歯を被せて噛み合わせを回復します。
(インプラント体と他のパーツが一体化したワンピースタイプのインプラントも存在します)
インプラントは骨と直接固定されるため、本来の自分の歯のような感覚で噛むことが可能です。また被せ物にセラミックやジルコニアを用いれば見た目も天然歯に限りなく近づけるためナチュラルな仕上がりにできます。
デメリットとしては治療費が高額なことと、治療期間が他の治療よりも長いことです。
治療費に関しては保険適応外となります。
治療期間はインプラントをが骨に定着する時間が必要です。骨の場所や患者さんの全身状況などにより異なりますが4〜6ヶ月程度かかります。
『入れ歯(義歯)』
入れ歯は取り外し可能な装置です。喪失部への最もポピュラーな治療とも言えるでしょう。
入れ歯の中には歯が残っている場合に使う部分入れ歯と全く歯がない場合に使用する総入れ歯があります。
入れ歯のメリットとしては周りの歯をあまり削らずに回復できる点です。また取り外し式なのでお手入れはし易いでしょう。また保険治療であれば費用的負担も比較的少ないです。(保険適応外の入れ歯もあります)
デメリットとしては装着時の違和感が他の治療に比べて大きい。食事や会話の時に動き易いといった点でしょう。また、毎日、外してお手入れをする必要があるといった点も負担として感じ易い点かもしれません。
『ブリッジ』
ブリッジは喪失した部位の隣の歯を削って土台とし、橋をかけるように歯を繋いだ一体型の冠を取り付ける固定式の装置です。
メリットは入れ歯と違い固定式であり、インプラントのような外科手術が必要ないというところです。
デメリットとしては周囲の健全な組織を削らなくてはいけない場合があることです。
費用は保険適応か否か金額に幅があるため術前に歯科医院に確認するのが良いでしょう。
📍上越市 高田
医療法人社団 三上歯科医院