ブログBLOG

2023年02月16日インプラントの適応年齢について

歯科用インプラントは口腔内状態、全身状態によって適応の可否が分かれてきますが、年齢的な時期にも注意が必要です。
高齢になるにつれて、外科処置であるインプラントはリスクは上がってきますが身体の状態次第では適応できる場合があります。ただインプラント治療を受ける場合にはライフステージを考慮した予後のケアは十分に相談することを勧めます。

また若年者も注意が必要な年齢です。基本的に成長期にある若年者はインプラントは適応しないと考えた方が良いでしょう。(※矯正用インプラントなど適応すべき場合もございます。)
成長期にインプラントを行なった場合、インプラントは人工物なので動きはありませんが、骨や周囲の組織は成長とともに動きが出てきてしまいますので、インプラントだけが成長動きに対し取り残されてしまいます。成長期に前歯にインプラントをしてしまえば、将来的に歯茎の位置が合わずに見た目が不揃いになるだけでなく、骨も不揃いになるため、再治療したとしてもその難易度は格段に上がってしまうことでしょう。
不慮の事故などで歯を喪失した症例などでは、成長期の間、不便ではありますが一時的に仮歯や入れ歯として、成長がある程度止まってからインプラントを選択する方が良いでしょう。

若年者に限らず、成人、高齢者も少しづつ生体組織は変化が起こります。
インプラントはあくまで生体に入れる人工材料。周囲の天然組織は必ず変化するということを私たち術者は忘れてはいけません。

上越市にもインプラントを取り扱う歯科医院は多くあります。まずは歯医者へ相談しましょう。説明に納得いかない時には積極的にセカンドピニオンを使うことを推奨します。


 

📍上越市 高田 

医療法人社団  三上歯科医院