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2023年03月15日誤嚥性肺炎 

誤嚥性肺炎とは食べ物や唾液が空気の通り道である気道に入り込んでし舞うことで起こる肺炎のことを言います。

この肺炎は自身の口の中の細菌が原因で起こりますので、他者から感染したり、他者に感染させたりするような肺炎ではありません。

誤嚥が最も起き易いのは食事の時です。また、睡眠中にも唾液が肺に流れ込んで起きてしまう事もあります。(不顕性誤嚥)

誤嚥性肺炎のリスクのある方

・食事の際によくむせる方

・高齢者の方

・胃ろうなどの経管栄養法の方

食事自体は口を介さないため一見、無関係に見えますが、むせるなどの症状がなく誤嚥性肺炎を起こしていることがあります。

・脳梗塞などで麻痺のある方

・嘔吐の際

誤嚥性肺炎を予防するには

口腔ケアが重要です。

口の中の細菌により引き起こされる誤嚥性肺炎のリスクを下げるにはまずは口の中の細菌を減らすことが重要です。普段の口腔ケアが最も大切ではありますが、自身で取りきれない汚れは歯科医院でプロケアを受けることをお勧めします。

歯周病があれば細菌の数を減らすために治療する必要があります。虫歯があれば、穴に汚れが停滞してリスクが上がるでしょう。入れ歯も油断なりません。歯がなければ細菌がつくところは無いだろうと思うかもしれませんが、入れ歯自体に細菌は定着します。また歯茎も入れ歯が汚れると真菌というカビが定着しますし、舌の表面も汚れは付いてきます。

これらの汚れがむせた時に肺に入り炎症を起こすのです。

このようにお口の中には細菌が住むところが沢山あります。誤嚥性肺炎を起こさないためにまずは口腔ケアが一番鍵になるのです。

お口の清潔にも気をつける点は何点かあります。

・噛む力や飲み込み機能を維持・向上させるトレーニング(嚥下リハビリテーション)

・よく噛んで、ゆっくり食べる。

・食事中はきちんと座り、よそ見をしないで食べる。

・食後すぐに横にならない。

・話しながら食事をしない。

このようなことをご自身やご家族で注意しながら予防に努めましょう。

口の中や入れ歯のケアは誤嚥性肺炎のリスク回避に直結します。ぜひ歯科医院で相談ください。




 

📍上越市 高田 

医療法人社団  三上歯科医院