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2023年02月22日顎関節症

『あごを開けると痛い』『口が開かなくなった』『あごが音が鳴る』なんて症状が出たことはありませんか?

もしかしたら、それは顎関節症かもしれませんね。

顎関節症とは顎関節や咀嚼筋の痛み、開閉口時の痛みや雑音、顎運動の異常など顎の関節にまつわる症状を広く言い表します。

顎自体に症状が無くとも、噛み合わせの違和感や耳症状、頭痛や肩凝りなど顎以外に症状が出ている場合もあります。

自覚症状があると来院されるケースが多いですが、実は無自覚なまま疾患を有している方も多くいらっしゃいます。

痛みを伴う症状は10代〜20代で多く認めますが、どの年代でも症状をお持ちの方は多いです。

顎関節症の代表的な症状

・顎関節(耳の前方あたり)に違和感を感じる、または痛みがある。

・口を動かすと顎に痛みや違和感がある。

・口を開けたり閉じたりする際に『コリッ』『カックン』と音が鳴る。

・口を開けたり閉じたりする際にスムーズに動かない。

・口が左右にうまく動かない。

このような症状は顎関節症を疑います。症状には波があるこが多く、症状が出たり消えたりすることも多々あります。

また顎関節以外にも症状が出ることもあります。

・耳鳴り、めまい

・偏頭痛

・肩こり、腰痛

このような症状は別な疾患においても発現する症状ではありますが、顎関節症が関わっている場合もありますので他の診療科で原因が不明な場合には歯科を受診するのも良いでしょう。

ではどうして顎関節症が起こるのでしょうか?

顎関節症の原因

症状が出る原因としては噛み合わせのバランスが悪い、歯軋り、食いしばり、ストレスによる筋肉の緊張、姿勢不良などさまざまありますが、未だ解明できていない点も多いのが現実です。

顎関節症の主な原因

・急激なストレス

・歯軋り、食いしばり

・うつ伏せ寝

・頬杖

・姿勢のバランスが悪い

・噛み合わせが悪い、被せ物や入れ歯が合わない

では症状が出てしまった場合にはどのように対処したら良いのでしょう。

顎関節症の治療法

軽度の症状の場合には、ストレスの発散や頬杖やうつ伏せ寝などの悪習慣を意識して止めることだけでも改善することがあります。

例えば、テスト期間中の学生さんで症状が出た方もいます。流石にこの時期にいきなりストレスフリーとは行きませんが、勉強中の頬杖や机でのうつ伏せ寝なんかを少し止めるだけで、すぐ改善する場合があります。

筋肉の緊張がある方は咀嚼筋マッサージも効果的です。湯船に浸かったり、お風呂上がりなど血流が良いときに行うとより効果的です。また開口を少し指で押しながら補助し首を後屈させるなど顎や首周りの筋肉をストレッチするのも状況によっては効果的でお勧めすることがあります。過度な筋肉の緊張で痛みになっている場合には一時的に処方で落ち着かせる事もあります。

顎の症状が強かったり歯軋りや食いしばりがある場合にはスプリントなどのマウスピースを作り、顎の位置を誘導したり、噛み締めの緩和剤となってもらう場合もあります。

歯を抜いてそのままになっていたり、被せや入れ歯が合っていない場合には噛み合わせの回復を図る再建治療を施さないと根本的な解決とは至らない場合が多いです。人工物での回復なので定期的なバランス調整が予後の鍵を握ります。

歯科での治療

・マウスピース

・既存の噛み合わせの調整

・噛み合わせの回復(補綴治療など)

・理学療法(温熱、電気など)

・外科的治療(重度の場合のみ)

自身での改善方法

・悪習癖、体癖の改善。(頬杖、うつ伏せ寝、脚組みなど)

・咀嚼筋マッサージ、ストレッチなど

・開講訓練)

・ストレス発散

・口を閉じ、歯を接触させないリラックスしたポジションを取る。

(歯は食事や会話で接触し、正常時で一日平均20分程度しか当たっていません)

顎の症状は突然やってくる時があります。まずは歯科医院に相談してみましょう。

三上歯科医院ではなかなか原因の分かりにくい顎関節症や、治りにくい症状の治療に長年携わっています。中には仕事など日常生活にまで支障をきたしている方の解決を助力させていただいてきています。

お悩みの方は是非一度、ご相談ください。



 

📍上越市 高田 

医療法人社団  三上歯科医院