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2023年04月27日糖尿病と歯周病

糖尿病と歯周病

糖尿病と歯周病は、多くの日本人が罹患していることが知られています。特に糖尿病患者は、歯周病の発症リスクが高いと言われています。歯周病は糖尿病の第6の合併症とも言われ、これらの病気は相互に関連し、悪化させる要因となっています。ここでは、糖尿病と歯周病の相互関係について詳しく解説します。また、歯周病を治すために重要な治療法や予防法を紹介し、家庭でできる生活習慣の改善についても解説していきます。糖尿病と歯周病を併発することは大変なことだと思いますが、本記事が健康的な生活を送るための一助になれば幸いです。

歯周病とは何ですか?

歯周病(歯茎の病気)は、歯を取り囲み、安定をもたらす組織、歯茎、支持構造物に影響を及ぼす疾患です。糖尿病の人は、そうでない人に比べて歯周病になりやすいことが確認されています。歯周病は通常5段階で進行し、歯と歯茎に蓄積してプラークを形成する細菌によって引き起こされます。歯周病は早期に治療しないと、歯の喪失、歯肉炎、その他の口腔衛生問題など、さらなる合併症を引き起こす可能性があります。

糖尿病と歯周病の関係について

コントロールされていない糖尿病があると、重度の歯周病のリスクが高まることが研究により明らかになりました。これは、血液中のブドウ糖のレベルの変化、特に、糖の急激な上昇に起因します。これにより、歯肉の炎症が起こりやすくなり、感染症のリスクが高まることで、歯肉組織の細菌を撃退する能力が低下し、歯周病になってしまうことがあります。

歯周病の治療について

歯周病の治療に関しては、糖尿病患者さん、非糖尿病患者さんともに、良好な口腔衛生状態を維持することが重要です。これには、少なくとも1日2回(可能なら3回が望ましい)のブラッシングとフロッシング、そして定期的に歯科医院を訪れてクリーニングとチェックを受けることが含まれます。健康的な食事とライフスタイルは、糖尿病をコントロールし、歯周病のリスクを軽減することにもつながります。さらに、定期的に歯科医院を受診することで、病気の早期診断と早期治療につながります。また、感染症を抑え、治癒を早めるために、特定の抗生物質が処方されることもあります。

歯周病予防のために

歯周病を予防する最も効果的な方法の1つは、健康的なライフスタイルを維持することです。これには、定期的な運動、バランスのとれた食事、喫煙を避け、口腔内の衛生状態を良好に保つことが含まれます。健康的なライフスタイルは、血液中のグルコースレベルをコントロールするのにも役立ちます。さらに、糖尿病患者さんは、処方された薬を正しく服用し、血糖値を定期的にチェックするなど、特別な注意を払う必要があります。

生活習慣の改善

歯周病を予防・治療するためには、糖尿病患者さん、非糖尿病患者さんともに、生活習慣を改善することが重要です。バランスのとれた食事、定期的な運動、喫煙を避け、口腔内の衛生状態を良好に保つことは、その実現に役立ちます。さらに、糖尿病患者さんは、定期的に血糖値をチェックし、処方された薬を服用するなどの特別な予防措置をとる必要があります。

結論

糖尿病と歯周病は密接な関係があり、糖尿病患者さんは歯周病の予防と治療のために、特に注意することが大切です。定期的な口腔衛生と歯科医院への通院、そして健康的なライフスタイルを送ることで、歯周病の重症化リスクを軽減することができます。この記事が、糖尿病と歯周病の関係や予防・治療方法についてご理解いただく上で、お役に立てれば幸いです。



 

📍上越市 高田 

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